『鬼滅の刃』では湯水のごとく有名声優を使うことでも有名です。
あっと驚く豪華声優陣がモブ(その他大勢)で出演していることも作品を面白くしている要素だと言われています。
そんな鬼滅の中でも村田さんを演じる声優宮田幸季さんに注目してみたいと思います。
鬼滅の愛されモブ・村田さんの声優が発表され、豪華すぎて世間ざわつく
宮田幸季さんは主にテレビアニメや劇場版アニメなどで声優としてのキャリアを積んできてます。
そんな宮田さんをわざわざ村田さんで起用する贅沢なキャスティングに世間はざわつき、俄然(がぜん)注目を集めました。
村田さんは鬼滅きってのコメディー担当キャラ
水の呼吸を使う村田さんは那田蜘蛛山(なたぐもやま)での初登場時、階級は下から四番目の庚(かのえ)で、炭治郎は一番下の癸(みずのと)でした。
戦いの中で多くの隊士が命を落としていく中、村田さんは繭(まゆ)に取り込まれながらも消化される前に救出され、辛くも生き残ります。
コミカルな役どころで、胡蝶しのぶに救出された時は服を溶かされ、生まれたままの姿になっており、恥じらいながら藪に隠れる姿がキュートでしたね。
後日、重傷を負った炭治郎をわざわざ見舞った際に、「柱が怖い」などと愚痴言っているその背後には、蟲柱(むしばしら)の胡蝶(こちょう)しのぶがいて、驚いた村田は詫びをいいながら慌てて立ち去る………というコメディー担当キャラでした。
そんな間抜けでありながら、後輩を心配してわざわざ見舞う良識のあるところなど、個性派揃いの鬼滅登場人物の中にあってごく普通のキャラであることから、ファンからは炭治郎が呼ぶように「村田さん」と敬称をつけて呼ばれる愛されぶりです。
柱稽古から最終決戦にも参加する村田の腕前は?
遊郭編や刀鍛冶の里編では残念ながら出番はありませんでしたが、その次のシーズンである柱稽古にも参加し、物語のクライマックスである二十一巻一八五話では、傷つき鬼舞辻からの毒で鬼化が進む炭治郎を救出。
その時、冨岡義勇から
冨岡「村田ーっ!炭治郎が動けない。安全なところで救出を頼む!」
の命を受けた時、すかさず炭治郎の元に駆け寄るのですが、自分の名前を呼ばれて村田は嬉し涙を流しながら、
村田「俺の名前覚えてたんだ冨岡。選別の時から一緒だったんだ俺たち。すごい差がついちゃったけど同期なんだぜ。俺たち………」
と呟(つぶや)きながら任務にあたる姿を見て、鬼滅読者の皆様の中にも同期が出世していく姿を見つめた経験がある人は、深く共感したのではないでしょうか?
私も思わず村田さんに感情移入してしまいました。
そんな村田さん、厳しい現場を生き抜いてきただけに、剣の腕前は相当なのではないかという噂もファンの間では囁(ささや)かれております。
村田を演じる声優宮田さんの実力
このようにサブキャラクターにはメインキャラクターを輝かせる仕事があります。
村田役の宮田さんはメインの時もサブの時もきっちりとそのポジションをわきまえて演技をしてきたように思います。
村田さんは那田蜘蛛山での戦いで初めて登場した剣士で、炭治郎の先輩に当たります。
しかし物語が進むにつれてどんどん炭治郎に追い抜かれてしまったのですが、彼は同期の冨岡義勇のみならず、炭治郎たちにも追い抜かれた感がありますが、卑屈にならずに常に直向(ひたむ)きに訓練や任務に取り組んでる姿は、とてもいじらしいですよね。
宮田さんは、そんな村田という役の背景や心情に深く入り込み、キャラクターの内面を的確に表現しているように思います。
この没入力は、モブでありながらきっちりとメインのキャラクターを引き立たせつつ、役にリアリティを与えていると言えるのではないでしょうか。
同時に宮田さんは幅広い感情を繊細に表現することができる声優で、村田さんの不安な気持ちや恥ずかしさといった人間臭いキャラクターにぴったりとマッチしてると思います。
【鬼滅】村田さん声優が演じる青春名作アニメのキャラクター
Free!|似鳥愛一郎(にとりあいいちろう)
『Free!』は京都アニメーションが制作したイケメン高校生による青春水泳と青春と絆の物語です。
似鳥愛一郎は、鮫柄学園1年生真っ直ぐで素直な性格の少年で、創部メンバーの一人で憧れの先輩松岡凛を慕い水泳部に入部しました。
ちなみに寮では凛と同室です。
趣味は読書で真面目な努力家ですが、片付けが苦手という欠点もご愛嬌という感じ。
凛のことを愛一郎は「松岡先輩」と呼び、凛は「似鳥」と呼びすてでしたが、一期の最終回以降、愛一郎は「凛先輩」そして凛も「アイ」と呼び合うようになったことでも、水泳を通じての交流によって距離が縮まったことを表しています。
ちなみに、後に凛がオーストラリアに行ったときコーチを務めるミハイル・マカローヴィチ・ニトリは、愛一郎の叔父という設定です。
宮田幸季さんは、その特徴を声で表現しており、明るく爽やかなトーンを使いながらも、似鳥の若々しさと活気を感じさせてくれます。
水泳部の仲間たちとの絆や友情を宮田さんは、挫折しても腐らず、直向き努力を続けることでリレーメンバーに選ばれる愛一郎の姿を通じて視聴者に共感を呼び起こします。
水中での息継ぎや息づかいなど、細かな演技から繰り出す迫力ある水泳シーンの演技はピカイチです。
弱虫ペダル|杉元照文
「弱虫ペダル」で宮田さんが演じた杉元照文役は、主人公の小野田坂道と同じ自転車競技部の一年生メンバーであり、お調子者タイプで見栄っ張りなキャラクター。
経験者でありながらレースでは大して活躍しないものの、その人間味あふれるキャラクターは最初こそ読者をイラつかせるのです。
そんな杉元くんを宮田さんの軽快な語り口とキーが高めの声が物語を盛り上げ、時に泣かせる役割を見事に演じ、徐々に多くの人から愛されるキャラになっていきました。
登場当初の杉元くんは口先だけで世の中舐めてかかってると思われてもしょうがないような軽薄そのもの、実力も伴わないビックマウスで信用を失うことで主人公達を引き立てるような役回りだったように思います。
しかし、周りの頑張りに触発されて自分も猛練習に励み、実力と凛々しさを増していき、人間的にも大きく成長したことがレースの結果にも現れています。
宮田さんは、そんな杉元の成長の様子を、自然な演技で表現し、どんなに頑張っていいところまで行くが、ライバルには最後の最後で敗れてしまう、ちょっぴり報われない可哀想なキャラクターでありながら、敗れた後もチームメンバーへの思いやりや信頼を声の演技で表現し、杉元というキャラクターをより深く魅力的に描き出します。
誰でも若い頃には、人から良く見られたいとか、見栄を張りたくなる気持ち、そして、自分を飾っていたために結果が伴わなかった時に恥ずかしい思いをした経験があるもの。
杉元くんの立ち振る舞いや思惑が、自らの恥ずかしい経験や青春の思い出とともにオーバーラップし、自転車に情熱を傾け、仲間と共に汗をながし、チームメンバーとの絆や友情を大切にする姿を見事な表現力で演じる宮田さんの声優としての演技力が視聴者を惹きつけ、スポーツ青春漫画でありながら試合では活躍しない杉元を大人気キャラクターに押し上げたのではないかと思います。
その他のキャラクター
作品名 | 配役 |
今日からマ王! | 村田健 |
tactics | 一ノ宮勘太郎 |
遙かなる時空の中で-八葉抄- | 流山詩紋 |
バカとテストと召喚獣 | 土屋康太 |
AMNESIA | ウキョウ |
メガネブ! | 鎌谷光希 |
刀剣乱舞-ONLINE- | 包丁藤四郎 |
ブギーポップは笑わない | エコーズ |
鬼滅の村田さん役の声優宮田幸季ができるまで
宮田さんは少年時代は自分の声があまり好きでなかったそうです。
だから人前で大きな声を出したりすることもなく、声のコンプレックスは大きかったそうですが、高校時代に友人から「声が変わってるね」と言われたことで自分の声の希少性に気づいたそうです。
しかし、そのまま声優を目指したわけではなく、大学時代には小劇団の芝居を観に行くのが好きで、「自分だったらこうするのに」「あそこはなかなかうまいな」などと無意識のうちに考えながら観ていたとのこと。
ある時大学の先輩から誘われて、学ラン姿でテレビドラマ『世にも奇妙な物語』のエキストラに野次馬として参加しことで、「表現する楽しさ」を感じ始め、声の養成所の学校を探し始めたそうです。そうして声優の道を歩み始めたわけですが、宮田さんもコンプレックスを持っていた声を意識し始めるきっかけは高校時代の友人の指摘が重要だったと語り、声優の道を歩み始めたのも「それがあったからかもしれない」と語っています。
この時期にお母様を亡くされたそうで、「いつ死んでも後悔しないように、やりたいと思うことを今精一杯やる」ということを考え、模索したそうです。
その結果「ダメ元でとにかくやってみよう」と声優の道に挑戦し始めました。
大切な人の死は周囲の人に様々な考えを友人は宮田さんに何気なくかけた言葉だと思うのですが、そんな一言が後々の人生の決断に大きな影響を与えるなんて、高校時代の友人の一言って本当に大切なのですね。
【鬼滅】村田さん役の声優は?まとめ
村田さんのようなモブキャラクターにこれだけ注目が集まり、ファンから「村田さん」と常に敬称をつけて呼ばれるくらい愛されるキャラクターになっているのも、宮田さんの人間性と声優としての力量によるところが大きいのでしょうね。
ちなみに、宮田さんのアドリブ力はすごく、ラジオ番組やイベントなどでも面白トークを連発してくれることでも知られています。
電話ではよく女の人と間違えられるくらい高い声が印象的な宮田さんなので、これからどんなキャラクターを生み出してくれるか楽しみですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
コメント