炭治郎の日輪刀を作った刀鍛冶は鬼滅一の暴走キャラ、鋼鐡塚蛍(はがねづか ほたる)ですが、素顔はいつもひょっとこのお面で隠されています。
しかし、お面の下の素顔は実はイケメンだって知ってましたでしょうか?
コミックス14巻第117話『刀鍛冶』では、玉壺(ぎょっこ)に襲われ、重傷をおいながらも刀を打つ手を止めることなく打ち続ける素顔が印象的に描かれています。
その素顔はイケメンを絵に描いたような美男子、普段のひょっとこの面とのギャップに驚かされました。
というのも鋼鐡塚さん、腕は確かなのですが………性格には色々問題ありなのです。
今回は鋼鐡塚さんの素顔と人間性について考察していきたいと思います。
鬼滅の名脇役鋼鐡塚(はがねづか)の素顔は、鬼の攻撃に怯む事なく責務を全うする一流職人!
刀鍛冶の里編では、刀鍛冶の里が上弦の肆・半天狗(はんてんぐ)と上弦の伍・玉壺が来襲し、刀鍛冶たちが壊滅(かいめつ)の危機に瀕しています。
鋼鐡塚家に伝わる秘法は命懸けの研磨術
そんな中、山で修行をしていた鋼鐡塚は炭治郎と小鉄から強引に奪い取った古来から伝わる錆びた刀を鋼鐡塚家に代々伝わる日輪刀研磨術で休むことなく研ぎ続けていました。
そこに玉壺が背後から忍び寄り、鋼鐡塚を攻撃するのですが、極度の集中状態に入っている鋼鐡塚は刀を研ぐ手を休めません。
実はこの日輪刀研磨術は三日三晩手を止めることなく研ぎ続けなければならない秘法なのです。
ひょっとこの面の下は衝撃のイケメンぶり
その時、玉壺の攻撃で鋼鐡塚のお面が割られ、素顔が露わになりました。
血だらけになりながらもひたすら刀を研ぎ続ける気迫がこもった鋼鐡塚の素顔は、目鼻立ちの整った、少し前のスポ根漫画に登場するような凛々しいイケメンだったのです。
鬼の攻撃に傷だらけになりながらも手を止めない常人離れした鋼鐡塚の姿に玉壺はたじろぎ、小屋から出て行ってしまいました。
鬼をも呆れさせる集中力は、やはり常人の及ぶところではないですね。
鬼滅のヤバキャラ鋼鐡塚(はがねづか)の素顔に愕然!刀への異常な愛情にドン引きする人続出。
しかし、この鋼鉄塚さん、性格は至って粘着質(ねんちゃくしつ)、癖の強さはおそらく、鬼滅登場人物の中でも上位にランキングされるキャラでしょう。
彼のキャラクターはおおむね以下の通りです。
名前 | 鋼鐵塚 蛍(はがねづか ほたる) |
年齢 | 37歳 |
家族 | 独身 |
担当の剣士 | 竈門 炭治郎 |
生い立ち | 異常な癇癪で生みの親をノイローゼにし、鉄地河原鉄珍の手で育てられる |
性格 | 人の話を聞かない、刀への愛情が異常、癇癪もちでコミュ症気味 |
好きなもの | 風鈴、みたらし団子 |
弱点 | 脇をくすぐられること |
自らの刀への異常な執着と人の話を聞かないことで有名?
炭治郎の日輪刀を届けに鱗滝さんの家を訪れた時はひょっとこの面に風鈴をつけた三度笠の、およそ機能的とは思えない旅姿。
丁寧に挨拶をする炭治郎の言葉は耳に入っておらず、
鋼鐡塚「これが“日輪刀”だ」
炭治郎「あの………どうぞ中へ」
鋼鐡塚「俺が打った刀だ」
炭治郎「お茶を入れますよ」
といった感じで、初登場でいきなりのディスコミぶりに、炭治郎の育手(そだて)の鱗滝(うろこただき)をも呆れさせます。
鬼滅の鋼鐡塚(はがねづか)の素顔は、生まれた時から癇癪持ち!?
幼少期から癇癪(かんしゃく)がひどくて実の親もノイローゼにさせるほどでした。
そんな彼は刀鍛冶の里長の鉄地河原鉄珍(てっちがわらてっちん)に育てられました。
刀に執着するあまり、他の隊士から疎(うと)んじられることから担当を外されることもあったそうですが、炭治郎は鋼鐡塚の腕を信頼し、熾烈(しれつ)な戦いの度に新しい日輪刀を鋼鐡塚に作ってもらっていました。
しかし、刀が仕上がるたびに、鋼鐡塚は炭治郎に対して愛刀を折ったり失くしたりしたことに激怒し、報復として炭治郎を追いかけ回すのです。
刀を折った炭治郎を一時間追い回す
那田蜘蛛山で下弦の伍の累(るい)の強度の高い糸によって炭治郎の日輪刀が折れてしまいました。
蝶屋敷で療養する炭治郎に鋼鐡塚は新しく制作した日輪刀を届けるのですが………。
鋼鐡塚「よくも折ったな俺の刀を よくもよくもォォ」
と、出刃包丁を持って炭治郎を追い回すこと一時間………。
変人ぶりが伺えます。
刀を失くした炭治郎を明け方まで追い回す
二度目は無限列車の戦いの後、朝日から逃げる猗窩座(あかざ)に対し、炭治郎が渾身の力を込めて投げた日輪刀が猗窩座の背中を貫くシーンはとても印象的でした。
その後蝶屋敷で療養する炭治郎の元に新しく作った日輪刀を届ける鋼鐡塚の怒りはエスカレートしており、
鋼鐡塚「刀を失くすとはどういう了見だ貴様ァアアアア!」
と出刃包丁を持って炭治郎を追いかけ回したのですが、鬼ごっこは夜明け近くまで続いたとの事。
付き合いきれないレベルです。
刃こぼれした炭治郎に決別状を出す
遊郭編でも堕姫の帯の鋭い攻撃によって炭治郎の日輪刀は損傷し、研ぎ直さなければならなくなりました。
しかし、鋼鐡塚からは手紙が届き、そこには
手紙「お前にやる刀は無い」
という言葉から始まる恨み節が何枚もの手紙にびっしり書かれていて、それ以来連絡が途絶えてしまうのです。
ここまでくると………ドン引きものですね。
突如出現した謎の刀を炭治郎から奪う
刀鍛冶の里でも失踪騒ぎを起こしていた鋼鐡塚ですが、山にこもって修行しなおしていたようで、隆々とした筋肉を剥(む)き出しにした状態で炭治郎の前に姿を表します。
相変わらずのコミュ症ぶりでしたが、その反応は意表をつくものでした。
この時炭治郎は縁壱零式(よりいちぜろしき)という戦国時代の剣の達人の動きを再現できるカラクリ人形を相手に稽古をしていましたが、その人形の中から、古く錆びついた刀が現れたのでした。
驚く炭治郎とカラクリ人形の家系の少年小鉄。
そこに現れた鋼鐡塚は、
鋼鐡塚「話は聞かせてもらった。後は任せろ」
と言って最初強引に刀を奪い去ろうとしました。
突然現れた鋼鐡塚の意図がわからず止めようとする炭治郎と小鉄に対して、
その後現れた伊之助の日輪刀を作った刀鍛冶の鉄穴森(かなもり)のがナイスフォローし、三日三晩かかるという鋼鐵塚家に伝わる秘伝の「日輪刀研磨術」という命懸けの過酷な秘伝技術で磨き上げられることになります。
鋼鐵塚「絶対覗きに来るな」
と言い残して森の中に消えていった鋼鐡塚でした。
内心感じていた炭治郎への感謝
刀への愛着があってこそ見事な日輪刀が打ち上がるのだと思いますが、いくら腕のいい刀鍛冶でも、コミュニケーションが取れないと、不審者扱いはしょうがないですね。
事実他の剣士も鋼鐡塚から離れて行ったという過去もあったとのこと。
しかし、炭治郎はどんな目にあって鋼鐡塚の腕を信じ、担当を変えることはありませんでした。
今の鋼鐡塚の行動も、どんなことがあっても自分を頼ってくれる炭治郎に対し、嬉しさがあったからこその行動ではなかったかと鉄穴森も推察しています。
鬼滅の登場人物、鋼鐡塚(はがねづか)は素顔を見せない!ひょっとこの面で繋がる竈門家と刀鍛冶?
ちなみに刀鍛冶たちが常にひょっとこの面を被っていることを疑問に思うと思う人もいるかと思いますが、日本の風習を調べてみると意外なところで竈門家と刀鍛冶が繋がることがわかりました。
日本古来から伝わる火にまつわる風習
ひょっとことは元々「火男」が語源と言われてます。
小鉄くんの羽織の背中にも火男の文字が書かれてますよね。
火男というのは「火の神」であり、火を扱う竈(かまど)を神聖視する風習から「竈神(かまどがみ)」という風習が生まれ、東では「オカマサマ」、西では「コウジンサマ(荒神様)」と呼び、東北地方では「カマオトコ」「ヒオトコ」、中国地方の「ドクシン(土公神)」などが有名で、竈の上近くに神棚を備える家が多くあり、婚礼や旅立ちの時に礼拝したり、死者が出たら灰を入れ替えたり、出産の時に火で穢(けがれ)を払ったりという風習があったそうです。
元々炭焼きだった炭治郎の名字は竈門で、火の神神楽が伝わっています。
刀鍛冶もまた火を使う職業で、その上竈と繋がりの深いひょっとこの面を着用していることは、偶然なのでしょうか?
ひょっとこの面に隠された意味
刀鍛冶がかぶる面は両目が開いていますが、通常ひょっとこは口をすぼめ片目をつぶっています。
これは、竈で火を炊くときに息を吹き込んでいる様子だとも言われており、竈にひょっとこの面を飾る風習もかつてはあったそうです。
何だか炭治郎と鋼鐡塚さんとの関係を彷彿とさせますね。
ちなみに、片目を閉じている理由は煙が煙たいとも、火花で失明したとも、集中して片目を細めて凝視しているとも言われているとか。
【鬼滅】鋼鐡塚(はがねづか)の素顔についてのまとめ
火に対する習慣や価値観が物語に反映されてて、とても興味深いですよね。
なるほど、職人というのは、得手してストイックな方が多く、それゆえに素晴らしい作品を後世に残すことができるのだと思いますが、ストイックと言うのは「自分に厳しく、欲望に流されないようす」を言うとのことです。
炭治郎も素晴らしい日輪刀を認めていたからこそ、そんな面倒臭い鋼鐡塚の人間性を尊重し、どんな目に遭わされても鋼鐡塚を頼り続けたのでしょう。
玉壺に攻撃されても仕事をやめない命懸けの研磨術はまさにストイックを絵に描いたような鋼鐡塚さんですね。
その時玉壺に片目を潰されることでも火男を地で行ってたのでしょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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