宮野真守さんといえば、今やアイドル的な人気を誇る超売れっ子声優。
舞台や歌でも活躍しており、バラエティーにも参加するなど大人気の声優だといえます。
鬼滅にも声優として、そんな宮野真守さんの名前があります。
子役時代から所属していた劇団ひまわりに今も所属しながら活躍を続ける宮野さんについて考察していきたいと思います。
鬼滅の声優「宮野真守」の童磨役としての卓越した表現力
一体鬼滅の中のどのキャラクターを宮野さんは担当しているのでしょうか。
上弦の鬼の中でも上位に数えられる実力の持ち主、童磨を宮野さんは演じています。
これはファンの間でも発表前から切望されていたキャスティングでした。
鬼滅の刃の童磨とは?
上弦の弍という鬼の中でも無惨、黒死牟(こくしぼう)につぐナンバー3の実力でありながら、整った顔立ちにユニークなファッションセンスで子供のような無邪気さと人懐っこさを持つ童磨(どうま)。
コミュニケーション能力が高そうでありながら、上弦の参猗窩座(あかざ)からは徹底的に嫌われております。
遊郭編では妓夫太郎(ぎゅうたろう)と堕姫(だき)を生み出した鬼であることが明かされ、その際も人間であった頃の妓夫太郎と堕姫に憐憫(れんびん)の言葉をかけながらも手には屠(ほふ)った人間の生首を抱えているという、屈折した性格を表していました。
戦いの世界を追求することに意欲を感じる猗窩座が主に男をターゲットとしているのに対して、童磨は栄養価の高い若い女性を好んで食べるので、その辺も童磨と猗窩座は対照的なキャラと言えるかもしれませんね。
そういうある意味軟派な一面を持つ童磨は自分を鬼にしてくれた鬼舞辻無惨を心から敬っているようなのですが、鬼舞辻からは疎(うと)ましく思われているらしく、任務を与えられることはないということが「公式ファンブック鬼殺隊見聞録・弐」では明かされています。
それというのも、無惨の経験上、童磨のように向上心がなく、物事への執着に疎い鬼は大成しないということだそうです。
宮野真守の童磨に対する演技力は?
童磨の馴れ馴れしさにイラつき、上弦の参・猗窩座相手が明らかに不快感を表しているのに「猗窩座殿ぉ〜!」と人懐っこさ全開で迫りより、派手な出立(いでた)ちも相まってピエロのようなポジションの一面もあります。
猗窩座に頭を殴り砕かれても相手を恨むどころか、それくらいはじゃれあっている程度と解釈し裏に、底知れぬ強さと残忍さを感じ取れましたね。
昨年の遊郭編の時は、ファンの間でももしかしたら童磨が宮野さんだという予想を立てている人が数多くいたので、予想的中に喜ぶファンも多かったようす。
このように、宮野さんの演技は繊細でありながら、独特なエネルギーと魅力を持っており、予測の段階で「宮野さんしか思い浮かばない」という意見を述べるファンもいました。
それだけ童磨の屈折した複雑な性格を表現するには宮野さんしかいないと思わせるほど、実力はファンにも認められているということだと思います。
実際に童磨が初登場した時の存在感は独特の不気味さを放っていました。
そういう意味でも童磨はぴったりのキャスティングだと言えますね。
宮野真守の他の代表的な声優業績
今や声優という枠を超えてマルチに活躍している宮野真守さんですが、彼がこれまで演じてきた代表的なキャラクターについて考察して行けたらと思います。
『DEATH NOTE』 夜神月役
二〇〇三年から二〇〇六年まで連載された『DEATH NOTE』の主人公夜神月(やがみらいと)は宮野真守さんの知名度を上げたキャラクターでもあります。
成績は全国一位のインテリ高校生で頭脳明晰、スポーツ万能で女の子にもモテモテの超ハイスペックな高校生の夜神月ですが、校庭でDEATH NOTEを拾ってから少しずつ狂気を帯びていきます。
最終回ではその狂気が爆発し、宮野真守さんの鬼気迫る演技が絶賛されていました。
この夜神月のインパクトが大きかったので、宮野さんといえばイケメンと狂気が得意な声優というイメージがついたと思われます。
私が印象に残ったセリフは以下のセリフです。
夜神「俺は正義のために、この世界を変える。俺は神だ。そして、神は誰も嘘をつかせない」(原作:第1話、アニメ:第2話)
このセリフは、夜神月の自己評価の高さや信念を表現しており、同時に自らを神と位置づけ、世界を正義に導く存在であると信じており、傲慢さや狡猾(こうかつ)さを表現しながらも、彼が自身の使命に対して疑念を挟まずに計算高く行動していることを感じさせるセリフでもあります。
そんな夜神月を宮野真守さんは声のトーンや抑揚を使い分けながら、自信に満ちた内面や計画的な一面を見事に演じていらっしゃいますね。
彼の演技によって、夜神月の複雑な心理状態が視聴者に伝わり、物語の魅力を高める一因となったことは間違いないと思います。
「機動戦士ガンダム00」刹那・F・セイエイ
二〇〇七年から始まった『機動戦士ガンダム00(ダブルオー)』の主役で中東のクルジス共和国出身の少年兵からガンダムのパイロットになる刹那・F・セイエイ役を演じたことで知名度を上げ、多くのアニメファンからの支持を得ました。
幼少期に反政府ゲリラに誘拐されたのちに洗脳され「聖戦」のため神の名の下に両親を手にかけた過去に苦しみながら従軍していましたが、「この世界に神なんていない」という現実を目の当たりにする出来事が起こります。
そんな中敵に包囲され万事休すと思われるも、オーガンダムが武力介入してきた事で、ただ一人生存しました。
その神々しい光を放つガンダムの立ち姿に、自分が否定していた「神」の存在を重ねると同時に、それまで破壊する事しか出来ず、生きる価値が無い己が生かされた理由を追い求めるようになります。
そんな刹那・F・セイエイ役を演じる宮野真守さんの声の魅力で、キャラクターに生命を吹き込んでいるとファンから評価されています。
全体的には、宮野真守は優れた声優であり、多くの人々から高い評価を受けているのも頷けますね。
その他の代表作
作品名 | 役名 |
うたの☆プリンスさまっ♪ | 一ノ瀬トキヤ |
Free! | 松岡凛 |
STEINS;GATE | 岡部倫太郎 |
『ウルトラマンゼロシリーズ』 | ウルトラマンゼロ |
『ファンタスティック・ビースト』シリーズ | ニュート・スキャマンダー |
イナズマイレブン | 吹雪士郎、吹雪アツヤ |
文豪ストレイドッグス | 太宰治 |
ペルソナ5 | 坂本竜司 |
東京喰種トーキョーグール | 月山習 |
歌手としても活躍?
また、宮野真守さんは歌手としても活動しており、アイドル的な要素も持っています。
そのため、彼が担当するキャラクターの歌唱パートも非常に魅力的であり、作品に一層の魅力を加えています。
彼の歌唱力は非常に高く、キャラクターの感情や内面を歌声で表現することに成功しています。
鬼滅でも輝く声優・宮野真守は有名劇団の子役出身?
目立ちたがりの性格で、七歳の頃から兄も通っていた劇団ひまわりに所属し、さまざまな仕事をこなしてきたそうです。
でも特に売れっ子の子役さんという感じではなかったらしく高校までしっかり学校に通えたそうです。
運命を変えたオーディション
高校時代は『3年B組金八先生』の生徒役や、 『ニュースの女』で滝沢秀明が演じる北原龍のチームメイト役などテレビドラマにも出演してましたが、劇団ひまわりの全日制に通い歌やダンスを学ぶなど、レッスンにも汗を流していました。
進学も考え始めた矢先、NHK教育の海外ドラマ『私はケイトリン』のオーディションに合格し声優としてデビュー。
ここから一気に注目が集まったそうです。
【鬼滅】声優・宮野真守に注目!まとめ
テレビのバラエティーなどにも引っ張りだこの人気声優宮野真守さんは、自分を育ててくれた劇団ひまわりに所属しながら芸能活動を行なっています。
そんな状況を番組とかでつっこまれても「三七歳、まだ子役なのぉ〜」とお茶目に言ってのけ、話題になました。
やはり子供の頃から通った学び舎を大事に思っているんでしょうね。
ちなみに劇団ひまわりからは松坂慶子や水谷豊、真田広之、荻野目洋子、柳葉敏郎、柳沢慎吾など、今も活躍する芸能人たちを数多く輩出しております。
彼らのスピリットがどんどん後輩たちに受け継がれて、新しい才能を発掘し続けていってほしいですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
コメント