四月九日に待ちに待ったオンエアがスタートした『鬼滅の刃』刀鍛冶の里編は、その内容もさることながら、ufotableのリアルで迫力ある映像表現や雄大な音楽に圧倒された方も多いのではないでしょうか?
登場人物も霞柱の時透無一郎(ときとうむいちろう)や恋柱の甘露寺蜜璃(かんろじみつり)といった個性豊かな柱が登場。
その上登場人物の語られなかった過去などが明かされるなど、感動的なストーリーが魅力です。
炭治郎と同期の不死川玄弥(しなずがわげんや)も忘れてはなりません。
そして最後は禰豆子が人間に戻れる希望を感じさせる明るい兆しが………。
そんな鬼滅の中でも鬼との最終決戦に向けての折り返し地点ともいうべき刀鍛冶の里編の内容について、注目すべき点をまとめてみました。
【鬼滅】刀鍛冶の里編の内容①遊郭編の後のエピソード
炭治郎は刃毀れ(はこぼれ)した日輪刀を直すため、刀鍛冶の里に向かうことを許されました。
そこは、若い隊士も知らない極秘の里で、多くの刀鍛冶たちが日夜日輪刀を作って鬼殺隊の活動を裏から支えており、その中には炭治郎の日輪刀を作った鋼鐡塚(はがねづか)さんもいるのですが………無限列車編の時もそうでしたが、刀を雑に扱ったり、壊したりした時の鋼塚さんのぶちきれようは炭治郎をドン引きさせてしまうほど。
包丁を持って炭治郎を執拗(しつよう)に追いかけてくるちょっと物騒な男です。
同時に温泉が湧いているので鬼との戦いの後の柱たちのリハビリのためにも利用されていたのです。戦士たちのしばしの休息の時間ですね。
【鬼滅】刀鍛冶の里の内容②突然の上弦の鬼の出現に里は騒然!
そんな中、鬼舞辻無惨(きぶつじむざん)の命令で潜入した上弦の肆「玉壺(ぎょっこ)」と上弦の伍「半天狗」が登場し、炭治郎は霞柱時透無一郎や恋柱甘露寺蜜璃、そして同期の不死川玄弥(しなずがわげんや)の3人で協力し、里の危機を救います。
上弦の肆「玉壺」とは?
体型が魚のように変化する玉壺は目の位置に口が二つあり、口の位置に目があり、顔に腕がついていて………位は上弦の伍に位置しますが、美を愛する芸術家の側面も持っていて、血鬼術では手に触れられると鮮魚に変えられてしまう魔術師のような鬼です。
玉壺とは本来「玉で作った美しいつぼ」のこと。
下劣でサイコパスな一面もあって、人間だった時に村民から大いに嫌われていた過去を彷彿とさせます。
上弦の伍「半天狗」とは?
半天狗は、常に臆病で卑屈、相手が無惨であろうが鬼殺隊であろうが、四六時中悲鳴をあげては隠れるところを探す小人のような鬼です。
人間だった時から自己保身のために嘘を重ね犯罪にも手を染めてしまいました。
分裂したり、高速で逃げ回ったり、分裂体からは憎珀天(ぞうはくてん)が生み出されましたが、蜜璃の活躍もあり、切り抜けます。
【鬼滅】刀鍛冶の里の内容③記憶を無くした天才、霞柱時透無一郎
はじまりの呼吸を使う剣士の末裔で天才と評される霞柱時透無一郎の大活躍も、刀鍛冶の里では注目です。
無一郎は記憶喪失になっています。
いつも冷静で合理的はあるものの、かつて受けた怪我により、記憶喪失になっているため、コミュ症気味な言動を周囲に対して行うので、当初は炭治郎ともそりが合いません。
(これは玄弥にも少し言えるかもしれません)
そしてあることがきっかけで、無一郎の過去が明らかになってくるのです。
そして最大の見どころは無一郎の過去や、兄である時透有一郎(ときとうゆういちろう)との対比、無一郎の名の由縁も非常に感動的に明かされるのでした。
ぜひ注目してくださいね。
【鬼滅】刀鍛冶の里の内容④強靭な身体の持ち主、恋柱甘露寺蜜璃
そして何と言っても刀鍛冶の里編では、大人気の恋柱甘露寺蜜璃も大活躍します。
普段は天然ボケキャラなのですが、しなやかな身のこなしや、薄く柔らかい日輪刀から繰り出される恋の呼吸は新体操をみているような華やかさを楽しむことができます。
しかし、炭治郎に鬼殺隊に入った理由を聞かれると
甘露寺「添い遂げる殿方を見つけるため」
と答えるところなどをはじめ、彼女の戦闘はツッコミ所が多く、何となく笑いの要素が散りばめられているので、ファンの間では「ギャグ柱」の異名を取ることも。
「増伯天(ぞうはくてん)」を素手で組み伏せるシーンには驚嘆させられます。
そんな人並外れた肉体の強さを持つ蜜璃の過去や秘密も明らかになり、見逃せませんね。
【鬼滅】刀鍛冶の里の内容⑤炭治郎と同期の桜、不死川玄弥
不死川玄弥(しなずがわげんや)は炭治郎や善逸、伊之助らと共に最終戦別を生き抜いたいわば同期でありながら、それまであまり物語に登場しませんでしたので、どちらかというと影が薄かったのですが、半天狗との戦闘で大活躍。彼のまさかの特異体質や刀ではなく銃を使った戦い方などが目をひきます。
そして何より、兄である不死川実弥(しなずがわさねみ)とのエピソードや、彼らが経験した壮絶な過去の話にも涙が止まりません。
ともかく玄弥が鬼殺隊の門を潜ったのも、兄の実弥の背中を追い続けてきたからでした。
【鬼滅】刀鍛冶の里の内容⑥ついに禰豆子が太陽を克服する!?
刀鍛冶の里編は、炭治郎の妹で鬼であるはずの禰豆子が、太陽を克服する場面がラストで描かれます。
鬼になってからの禰豆子は幼児退行し、言葉も全く話しませんでしたが、その理由も明らかにされます。
炭治郎の悲願である禰豆子が人間に戻り、元の姿に戻ることへの希望が感動的に描かれるのです。
最後の最後まで見どころ満載ですね。
【鬼滅】刀鍛冶の里の内容まとめ
以上、刀鍛冶の里編の見どころや個性豊かなキャラクターの魅力を簡単に紹介しました。
鬼滅の刃では、鬼殺隊士の過去だけでなく、敵である鬼が人間であった時のエピソードも詳しく描かれており、鬼になるかならないかは、本当に紙一重の差であると思わされます。
だから炭治郎は敵である鬼にも、常に哀れみや慈悲の心を忘れないのですね。
そして「死んだらみんな仏」という日本的な考えが根底に流れており、武士道精神を感じさせてくれるところも、この作品の魅力でもあります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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