鬼滅の中でも謎めいた鬼の珠世を演じる声優・坂本真綾さんは、老若男女どんなキャラクターでも演じきってしまう変幻自在の声を持っている事でも有名です。
ラジオパーソナリティに執筆活動、あの名作ミュージカル『レ・ミゼラブル』にもレギュラー出演し、ライブ活動も活発に行うなど多方面に活躍するマルチな才能をお持ちの声優さんです。
鬼滅の珠世にはない、声優・坂本真綾の魅力キャラ2選!
坂本真綾さんといえば幼女から大人、少年、ハリウッド女優、そのほかどんな役でも演じ分けることができる演技力でも有名ですね。
それもそのはず、坂本さんは八歳の時から児童劇団で活動を開始し、テレビでの吹き替えなどでも活躍されていたのでした!
そういう意味では大ベテラン、経験に裏打ちされた演技力も頷けます。
そんな坂本さんが演じる珠世は、鬼でありながら医学の知識を持ち、隊士たちと共に打倒鬼舞辻に執念を見せる傍ら、禰豆子を人間に戻すために力を尽くしている研究者の一面もある人物。
そして、その美貌をアシスタントの鬼である愈史郎から熱烈に愛されているマドンナ的な要素が織り込まれた役柄だけに演じる声優さんの力量も求められるところです。
主役は登場場面が多い分セリフも多いし、作品を背負っているので重圧もすごいでしょうが、周囲が主役に合わせてくれるところがあるので、自分の個性を発揮しやすいという側面もあると思います。
しかし、脇役は主役が演技をしやすいように作品の世界観をきっちり作らないといけない確実さが求められるので、そういう意味でも珠世という何重構造にもなってる複雑なキャラクターを演じる坂本さんの腕の見せ所ですね。
そんな坂本さんは過去にどのような役をこなしてこられたのでしょうか?
まずは、坂本さんの代表的な役を見てみましょう。
『化物語シリーズ』 忍野忍役
元は最強の吸血鬼。
泣く子も黙る「キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード」だったのだが、容姿と力の大部分そして名前すらも失い、金髪で色白で、なぜか時代がかった口調で喋る幼女の風体の「人間もどきの吸血鬼っぽい存在」という役どころ。
時代劇に登場する侍のような口調なのに、可愛さを一切損なわないどころか、ギャップ萌えに持っていっている所など、声優としての実力の高さが感じられます。
忍が動くたびにキラキラ音が流れる演出にもほっこり。
しかし、キスショットになった時の色気漂う大人の女性の声になり、食事の後のクールな表情には驚きです。
しかし時代がかった言葉遣いはそのままなので、忍を演じてた声優の雰囲気を消し去ってしまっているところなど、余計にその技術力の高さが窺(うかが)えますね。
『桜蘭高校ホスト部』 藤岡ハルヒ役
セレブが通う桜蘭高校の中で、数少ない庶民派奨学生藤岡ハルヒは勉強できる場所を探し、たどり着いた音楽室………。
そこでは暇を持て余しているイケメン男子たちが暇を持て余している女子生徒たちをもてなし、潤いを与えるという『桜蘭高校ホスト部』が活動してました。
壊した花瓶を弁償のため、雑用係を申し付けられるハルヒですが、メガネをとると美形だったので、雑用係から接客係に格上げということに………しかし、困ったことにハルヒは女の子だった!という青春ラブコメディー。
実写ドラマ化もされているのですが、個性強めのホスト部員たちに囲まれ、地味にツッコミを入れながらも、部長の須王環先輩とのハラハラドキドキの学園もので、坂本さん本人もクランクアップのイベントで、「忘れられない作品」と言って涙を流して終わることを惜しんだそうです。
尚、上弦の弐の童磨役を演じる宮野真守さんが部長の須王環(すおうたまき)を、また後に結婚する蛇柱・伊黒小芭内(いぐろおばない)役の鈴村健一さんが常陸院馨(ひたちいんかおる)を演じるなど、鬼滅ファミリーも活躍している点も楽しめる作品ですね。
その他の主な役
作品名 | 役名 |
Fate/Apocrypha | ルーラー / ジャンヌ・ダルク |
機動戦士ガンダムSEED DESTINY | ルナマリア・ホーク |
フルーツバスケット | 草摩慊人 |
ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 | 真希波・マリ・イラストリアス |
七つの大罪 | マーリン |
黒執事 | シエル・ファントムハイヴ |
鬼滅の珠世の声優・坂本真綾のマルチな才能
坂本さんはお父様が舞台照明の仕事をされておられたようで、幼い頃から児童劇団に入り、子役として活動されていたそうです。
最初は舞台俳優に憧れを持っておられたとか。
舞台はテレビや映画、声優、ナレーションなど、全ての表現の基礎となるので、坂本さんのような舞台で表現の基礎を身につけた表現者が活躍してくれると嬉しい限りです。
舞台女優として『レ・ミゼラブル』に!
二〇〇三年、二三歳の時にユーゴー原作の『レ・ミゼラブル』のオーディションに合格し、二〇〇九年までの六年間、エポニーヌ役で出演されてました。
エポニーヌといえば動乱に身を投じるマリウスに思いを寄せるも、マリウスはかつてのエポニーヌの家で女中をしていたコゼットに夢中になり、マリウスからコゼットを探し出すよう頼まれます。
そんな中、暴動に参加するマリウスに放たれた一発の銃弾を身を挺して防ぎ、愛する男の腕の中で非業の最期を遂げる………という重要な役どころ。
マリウスと歌い上げる名曲『恵みの雨』の安定した歌唱力と澄んだ歌声は、愛する人に見守られながら安らかな心で旅立つことが何より幸せと歌い上げるエポニーヌのいじらしさが伝わってきます。
ミュージカルへの出演はこの作品だけなのだそうですが、ミュージカルファンからは抜群の歌唱力でいまだに坂本さんのエポニーヌを推す声が大きいようです。
ちなみにマリウスを演じたのは山本耕史さん、そしてコゼットを演じていたのは、今は亡き神田沙也加さんでした。
神田さんのコゼットが、今後永遠に観れないのは本当に残念でなりません。
音楽活動も二十五周年以上!
八歳から声優活動をされていた坂本さんは、子役時代から音楽活動を始め、女子高生だった一九九六年にテレビアニメ『天空のエスカフローネ』への出演がきっかけで主題歌「約束はいらない」(岩里祐穂作詞、菅野よう子作曲)でデビューしました。
以降、シングルを二四枚、オリジナルアルバム八枚に加え、コンセプトアルバム三枚、コレクションアルバムも三枚、ベストアルバム一枚を発表。それ以外にもLIVE DVDを四枚を発表しています。
二〇二一年にはDVDおよびブルーレーディスクで坂本真綾二五周年記念LIVE『約束はいらない』at横浜アリーナを発売。
同じ年に歌詞集『刺繍』を発表し、作詞家としても評価されてるマルチアーティストです。
情感あふれる抜群の歌唱力を誇る坂本さんなので、アーティストとしてもこれらの活躍が楽しみですね。
作家としても活躍
作家としても活動されてて、二〇〇五年に児童劇団、初恋、音楽、舞台、ひとり旅………瑞々しくきらめくメッセージを束ねたファーストエッセイ集『アイディ。』を出版しました。
そして、二〇〇九年に一人でヨーロッパを旅した時に綴った『from everywhere.』や二〇一五年に出版した『満腹論』も好評です。
その時その時の思いを言葉にしてこれからも作品を書き続けてほしいですね。
【鬼滅】珠世の声優・坂本真綾はマルチアーティストだった!まとめ
変幻自在の声をもち、アーティストとしても高い評価を受ける坂本真綾さんは、児童劇団からキャリアをスタートさせ、子供の頃からその才能を発揮しました。
声優活動と歌手活動を並行して行う声優さんは多いのですが、特に驚いたのは名作ミュージカル『レミゼ』への出演でした。
ミュージカルはやはり児童劇団で培った舞台俳優としての経験があったからできたのだと思います。
実力派ミュージカル俳優たちを相手に堂々とエポニーヌを演じ、最後はその純粋な愛に、思わず涙してしまうファン続出の歌唱力って感じです。
これから歌手としての活躍も期待したいですね!
ちなみにご主人も鬼滅俳優で蛇柱・伊黒小芭内役(いぐろおばない)を演じてる鈴村健一さんです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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