ツイッターなどでは鬼滅の登場人物で後藤さんの声優・古川慎さんについて話題に上ることがしばしばありました。
後藤さんというのは隠(かくし)の一人で、剣士たちの戦闘の事後処理部隊。
遊郭編でも重傷を負った炭治郎たちの傷の手当をする、本筋にはあまり関わってこない脇役ですが、刀鍛冶の里編の第一回放送後に「後藤さん」がトレンド入りしたのです。
脇役でありながらファンの心を掴む後藤さんを演じる声優古川慎さんについて語って行きたいと思います。
鬼滅で後藤さんが注目されたのは声優の実力?
後藤さんの出番ははっきり言って短く、脇役というよりどちらかというとモブ(その他大勢)に近い役どころ。
役が小さいとあからさまにやる気をなくす友人が学生時代にもいましたが、かの大作家ウィリアム・シェイクスピアは「小さな役なんてない。あるのは小さな役者だけだ」という言葉を残しています。
その言葉を証明するように、出番は決して多くなく、目立った活躍もない後藤役です。
しかし、演じる声優の古川慎さんは、人気実力ともに備えたすごい声優さんなので、後藤の出番が終わってからのトレンド入りはさもありなんという感じですね。
『ワンパンマン』 サイタマ役
『ワンパンマン』の主人公サイタマは、スキンヘッドに白マント、そしてやる気のない表情、おおよそヒーローらしからぬ風貌(ふうぼう)でありながら、どんな怪人もかなわない、あらゆる敵をワンパンチで倒す強さを持ったヒーロー協会所属のプロヒーローサイタマ。
しかし、なんと三年前まで就職活動をしていたといいます。
ハゲマントの異名を持ち、強すぎるが故に、戦いに虚しさをおぼえたり、怪人と拳を交えている最中でもスーパーの安売りのことを気にかけているなど、どこかさめていて飄々(ひょうひょう)とした物言いから、ヒーロー協会からも実力を認められずに最底辺のC級ヒーローからスタートしたというのも笑えます。
三年間自分を追い込み、髪の毛が抜けるほど毎日続けた筋トレの末に獲得したパワーという、やったことと獲得したパワーのギャップも大胆な設定ですね。
そんな異色まみれのキャラクターをクールかつユーモラスに演じており、声優としての実力の高さを窺(うかが)わせています。
ちなみに、『ワンパンマン』では、サイタマの弟子のサイボーグでいきなりS級ヒーローにランキングされたジェノスを、刀鍛冶の里編で半天狗から分裂した可楽の声を担当している石川界人さんが、冨岡義勇役の櫻井孝宏さんがS級ヒーローのゾンビマンを、不死川実弥役の関智一さんがA級ヒーローのスティンガーを演じているなど、鬼滅ファミリーも多数出演しているので、そういう視点からも楽しめると思います。
『かぐや様は告らせたい』 白銀御行(しろがねみゆき)役
第3回『次にくるマンガ大賞』(二〇一七年)では堂々第一位、『小学館漫画賞』(二〇一九年)を一般向け部門で受賞するなど、人気作品学園ものアニメとして高評価を得ている本作。
名門校・秀知院学園生徒会会長の白銀御行と副会長・四宮かぐや(しのみや かぐや)は内心惹(ひ)かれあっているにもかかわらず、その高いプライドからお互い自分からは決して告白すまいと頑(かたくな)で、有り余る知恵と策謀のかぎりを尽くして相手に告らせようとする学園ラブコメディー。
白銀は容姿端麗、品行方正、趣味は資格取得、不断の努力で学年一位をキープする将来有望なザ・生徒会長のイケメンときたら当然女の子からの人気も高いのですが、本人は恋愛に対しては至って奥手でコミカルなキャラクター。
古川さんといえば二枚目伊達男系のイメージが強かったので、一見クールで時折見せる絶叫シーンなどのコミカルなイケメン少年はとっても新鮮に映りました。
この辺のギャップの出し方も実力者ならではの見応えある役作りですね。
制作サイドからも早口になっても独白でも明瞭なセリフ回しがキャスティングの決め手になったとの評価は声優としての技術の高さを証明しています。
古川さんは、エモーショナルなセリフでもしっかり泣かせることができるので、多くの女性ファンの心を鷲掴みにしてしまったことでしょう。
その他の主な出演作品
機動戦士ガンダム 水星の魔女 | シャディク・ゼネリ |
吸血鬼すぐ死ぬ | ロナルド |
憂国のモリアーティ | シャーロック・ホームズ |
転生したらスライムだった件 | ベニマル |
僕のヒーローアカデミア | 肉倉 精児 / シシクロス |
ハイキュー!! | 金田一 勇太郎 |
鬼滅の注目モブ後藤さんの声優・古川慎が誕生するまで
様々なキャラクターを演じ、今注目を集めている古川さんですが、いったいどういう経緯で声優を目指すことになったのでしょうか?
それには幼少の頃からの記憶が大きな影響を与えてました。
ガンダムのヒイロ・ユイの声優・緑川光に憧れて
人間は六歳までに人生脚本を書き上げるという話を聞きます。
古川さんの場合はまさにその通りで、『新機動戦記ガンダムW』の主人公で、工作員の少年ヒイロ・ユイ役の緑川光さんに憧れたのが5才の時。
そういえば緑川さんも少年時代にみたガンダムに憧れて声優の道に入ったそうで、『機動戦士ガンダム 水星の魔女』でガンダムのスピリットは伝承されていってるんですね。
専門学校で憧れの緑川さんの薫陶を受ける
そして高校時代、特別講師として緑川光が来ることを知り、声優に挑戦しようと思ったことから、福岡スクールオブミュージック専門学校に通い始めました。
卒業してから二〇一一年にWebアニメ『武装中学生』吉野サトシ役で声優デビューしてから様々な役を演じたり舞台や音楽活動でもご活躍です!
現在はトイズファクトリーに所属されてます。
歌手デビュー5周年記念ライブ開催!
古川さんは歌手としても活動されております。
そして今年の秋に歌手デビュー5周年記念ライブが、Zepp Shinjuku で開催されることになりました!
古川 慎アーティストデビュー5周年記念ライブ開催決定!
【日程】2023年11月12日(日)
【開場/開演】17:00/18:00
【会場】Zepp Shinjuku (TOKYO)
【チケット料金】7,700円(税込)
※入場時、別途ドリンク代600円が必要となります。
【チケットスケジュール】
最速先行:CD封入先行(シリアル付き)
期間:2023年7月5日(水)10:00~7月30日(日)23:59
※応募方法は申込券をご確認ください。
※申込券は7月5日発売 5周年記念シングルに封入されます。
【鬼滅】後藤さんの声優は?まとめ
幅広い役柄を演じる実力派声優・古川慎さんだからこそ、モブである後藤さんがあれだけ注目を集めたということが今回改めて理解できました。
『鬼滅の刃』は大御所や売れっ子声優をジャンジャン投入し、脇役や端役でさえトップクラスの声優さんを総動員して作られてるって感じで、高い視聴率も納得ですね。
そんな後藤さんは私的には、二〇一九年の第一作の柱合会議の場面で柱にビビりながら炭治郎の勝手な振る舞いについて叱責する場面が印象的でした。
あれだけの短いシーンで作品の世界観を壊さずに存在感を示すところなど、さすが実力派声優の古川さんですね。
年齢も若くまだ三十代前半とのこと、これからのますますの活躍を期待しております。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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