刀鍛冶の里編も絶好調です。今日も声優シリーズです。
始まりの呼吸の剣士といえば、戦国時代に鬼舞辻無惨を後一歩のところまで追い込んだ真の達人継国縁壱(つぎくによりいち)。
鬼滅で初登場した場面では縁壱(よりいち)の声優の声はピッタリだという評判が巻き起こりました。
そんな縁壱を演じる声優さんについて語っていきたいと思います。
【鬼滅】縁壱(よりいち)の声優は?低音が魅力の大物声優!
鬼滅の刃遊郭編の第六話で堕姫の血の記憶の中に登場する始まりの呼吸の剣士継国縁壱(つぎくによりいち)が最初に登場した時、その声が縁壱にあまりにピッタリだったので、ネットの世界では話題になりました。
それもそのはず、声の主は日本の声優界きっての実力者で、大ベテランの井上和彦さん。
ここでも大御所の登場にネット民はかなりざわつきましたね。
低音から繰り出す説得力あるセリフ
縁壱登場回では、井上さんといえば、日本の声優の中でも大御所の一人。
そんな井上さんをはじめ、『鬼滅の刃』では脇役もベテラン声優さんたちを起用しているので、その豪華さにもファンからは驚きの声が上がっています。
継国縁壱は戦国時代の剣士で始まりの呼吸と言われる日の呼吸を会得し、鬼舞辻無惨をギリギリまで追い詰めたほどの達人です。
そんな達人を演じれるほどの声優は、なかなかいなかったのでしょう。
では達人の声を演じるには、どのような要素が必要なのか、私なりに考察してみました。
達人は体格がいい
声を聞いただけで、姿を見なくても大体の体格とか身長はわかると言います。
大きい太鼓ほど低い音が出るように、声の基本周波数の高い低いの基本周波数は、身長の高い低いと反比例する………というのです。
これを「ファントの法則」と言って、背が高く体が大きいと、声を振動させる声帯などの発声器官も大きいため、低い声が出やすいそうです。
誘拐犯の犯罪捜査で脅迫電話の声から犯人の身長を当てる凄腕の捜査員がいらっしゃるようですが、井上さんは一九五四年生まれの一七四センチで、ウィンドサーフィンをこなす活動派。
声はバリトンだそうなのですが、一九七五年の日本人の二十歳の平均身長が一六六.九センチだったこの時代に一七四センチはかなり体格が良い方ですね。
同時に達人縁壱も鍛え抜かれた肉体から繰り出す技から、体格の良さをイメージさせます。
そういうキャラクターには井上さんのロートーンボイスはピッタリと言えますね。
落ち着きを表現している
同時に達人の落ち着きを井上さんは低い声で見事に表現しています。
武道の達人になるということは身体と精神力を極限まで鍛え、自分を追い込む必要があります。
時には限界まで追い込んだことでしょう。
そんな過酷な修行をも連想させる縁壱の声は、人間的な度量の大きさを腹から響く低い声で表現されていると思います。
そういう意味でも井上さんの低音はぴったりだといえます。
メラメラと湧き上がる怒りを表現
鬼に対する怒りの炎が頂点に達している縁壱の様子が、彼のセリフからも想像できます。
「なぜ奪う? なぜ命を踏みつけにする?何が楽しい? 何が面白い? 命を何だと思っているんだ」
この台詞を過剰に大袈裟に振る舞ったり、感情を喚(か)き立てるような演技になり、そうなると安っぽくなってしまいますが、井上さんのように低音の静かな口調でメラメラと怒りの炎を燃やすように迫られると、鬼舞辻を怖気付(おじけづ)かせるには十分な剣の達人の迫力が伝わってきますよね。
それだけの正義感と、先天的な才能、そして修行によって獲得した自らの技量に裏打ちされた自信………達人縁壱という人物のディテールが見事に表現されていると思います。
達人は優しさを持っている
低い声というのは聞く人に安心感を与えます。
それは達人の優しさに裏打ちされていると言えるのではないでしょうか?
正義の剣を振るう達人縁壱の優しさをも表現してしまう井上さんの技量は、さすがとしか言いようがありません。
きっと井上さん本人も優しい人なのでしょうね。
【鬼滅】縁壱(よりいち)の声優って、昭和に社会現象を巻き起こした少女漫画のプリンス役?
井上さんの経歴
そんな井上さんですが、プロフィールをまとめてみました。
生年月日 | 1954年3月26日 |
出身地 | 神奈川県横浜市 |
血液型 | O型 |
所属事務所 | B-Box |
代表作 | 『キャンディキャンディ』アンソニー役
『サイボーグ009』009/島村ジョー役 『機動戦士Zガンダム』ジェリド・メサ役 『鬼滅の刃』継国縁壱役 |
プロボウラーを目指してボウリング場に就職
高校時代はボウリングの全盛時代、井上さんもプロボウラーを目指していてボウリング場に就職が決まったそうです。
しかし、人間関係に悩み、仕事を辞めて二ヶ月間引きこもってしまったそうです。
その後、「ショック療法的に」働き始めたのが、テレビの大道具の仕事。
きつい仕事だったそうですが、体を動かし、汗を流す仕事で心身ともに元気になっていったとか。
友人と一緒に養成所を受験
そんな中、ボウリング場時代の友人が声優になりたいからと言って銀座にあったテレビタレントセンター東京校の試験を受けたところ、井上さんは受かってその友人は落ちたとか。
そこから声優としての道を歩み始めたそうです。
爽やかさと野性味あふれる声が魅力
私自身、井上さんが演じたキャラクターで一番印象に残っているのが、『キャンディキャンディ』のアンソニーブラウン役です。
名門アードレー家の血筋で、趣味がバラを育てることという心優しい少年アンソニーはアードレー家の養女になったキャンディの心の支えとなり、お互いに惹かれあっております。
優しさの中にも芯の強さを感じさせる井上さんの声は、爽やかな好青年なだけでなく、どことなく男らしさも漂わせてました。
そんな井上さん、プライベートでも初めての結婚は、『キャンディ・キャンディ』を描いた漫画家のいがらしゆみこさんです。
他にも『サイボーグ009』の009島村ジョー、『美味しんぼ』の山岡士郎など、数多くの作品でメインキャラクターの声を演じておられます。
どれも落ち着いた人物ですね。
『NARUTO -ナルト』はたけカカシ役はちょっと斜に構えたクールさが魅力ですが、クールなのに存在感を出すというのは余計にむつかしそうな気がします。
そんな中、カカシは見事に役の存在感を確立していました。
熱い役にも難しさはあると思うのですが、冷静沈着な役こそ声優の力量が試されると思います。
そういう役を数多くこなしておられる井上さんの実力はピカイチという感じですね。
【鬼滅】縁壱(よりいち)の声優についてのまとめ
井上さんは昭和の名作アニメ以外にも洋画の吹き替えやナレーターもこなされております。
若い声優さんが注目を集めがちですが、実力のある声優さんが脇を固めているから若手も実力を発揮できるのだと思いますし、ベテラン声優さんとの共演によって鬼滅は若手も多くのことを学べる現場だと思います。
これからの縁壱登場シーンも目が離せないですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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