刀鍛冶の里編では、いよいよ甘露寺蜜璃(かんろじみつり)が上弦の鬼との戦いに参戦し、活躍しますね。
恋の呼吸で鞭(むち)のようにしなる刀を使い、抜群の身体能力で鬼を追い詰めますが、どこかチャーミングで彼女が登場すると半ばギャグっぽくなるのでファンの間では「ギャグ柱」の異名を取ることもしばしば。
しかし鬼滅の外伝で描かれているんですが、蜜璃が意外な人物の継子(つぐこ)だったってご存知でしたか?
今回はその辺を考察していきたいと思います。
【鬼滅】外伝で判明!蜜璃の恋の呼吸のルーツは炎の呼吸だった!?
柱の中でも甘露寺は圧倒的天然キャラとしてポジションを確立していますが、そのユニークなキャラと呼吸がどのように確立されたのか気になるところですよね。
その辺の経緯については『鬼滅の刃【外伝】煉獄杏寿郎(れんごくきょうじゅろう)外伝』に詳しく描かれています。
なんと蜜璃は煉獄さんの継子だったのです。
炎の呼吸は途絶えてしまうのか?
継子というのは、柱によって才能が認められ、直々に剣士としての指導を受ける次期柱候補生のことです。
そして煉獄さんといえば、『無限列車編』では乗客の命を守りながらも、上弦の参の鬼・猗窩座(あかざ)と死闘の末、殉職した炭治郎達が尊敬してやまない柱。
死してなお彼の「弱き人を助けることは、強く生まれた者の責務」というポリシーは、炭治郎や伊之助、善逸に確実に受け継がれていると思われるシーンが多数見受けられ、感動を呼び起こします。
しかし、杏寿郎が死んだことで、炎の呼吸は途絶えてしまったことを弟の千寿郎も嘆いていました。
公式ファンブックによると、
恋の呼吸は炎の派生です。蜜璃オリジナルになります。
蜜璃は初め煉獄さんに弟子入りして継子になったのですが、オリジナリティが溢れすぎて独立してしまいました。
『鬼滅の刃公式ファンブック”鬼殺隊見聞録』吾峠呼世晴 P.87「鬼殺隊裏情報板」より
だそうです。
杏寿郎は甲でも抜群の指導力を発揮
甘露寺を継子として迎えた当時煉獄杏寿郎の階級は柱の一つ前の隊士の中では最高位の甲(きのえ)でした。
ちなみに当時の炎柱は父親でもある煉獄槇寿郎(れんごくしんじゅろう)でしたが、妻の死と共に酒浸りになり、職務放棄状態になっておりました。
しかし、弛まぬ努力と三冊の指南書だけで父の跡を継いで炎柱になったのです。
なので、甲だった頃から活躍が目覚ましく、人格的にも認められていたので、杏寿郎はほとんど柱扱いだったものと思われます。
その上継子を育てる育手として抜群の指導力を発揮するので蜜璃の可能性を開花させ、個性豊かな技と恋の呼吸を生み出すまでに成長させるのでした。
杏寿郎の厳しい稽古に蜜璃も音を上げるが………
稽古中のワンシーンです。
杏寿郎「そんな打ち込みでは隊士としてやっていけないぞ!頑張れ!甘露寺!」
そんな杏寿郎に対して蜜璃は、
蜜璃「ひゃい〜!で、でも腹ペコでお腹と背中がくっつきそうなんです〜〜!甘味休憩を所望します!」
杏寿郎「さっき昼餉をとったばかりだぞ!あとたった千回だ!頑張れ!」
杏寿郎のスパルタぶりが伺える稽古風景ですが、蜜璃の天然っぷりも負けていません。
実は蜜璃は特異体質の持ち主で筋肉のエネルギー消費量が常人の八倍あり、そんな筋肉を維持するためには八倍のカロリー摂取が必須なのです。
そこに助け舟を出したのは、杏寿郎の弟の千寿郎でした。
千寿郎「お疲れ様です。兄上、蜜璃さん。お菓子を作って参りました。どうですか一息……」
蜜璃「ありがとう千寿郎く〜〜ん!(千寿郎に抱きつく)」
千寿郎「(蜜璃に抱きつかれて)わわつ!」
杏寿郎「こらこら、まだ終わってないぞ!」
千寿郎は心優しい少年でしたが、兄の背中を追いかけるように隊士の稽古をつけてもらうも、刀の色変わりがなく、入隊を諦めたとのこと。
千寿郎も交えた蜜璃の煉獄家での修行の日々はとても微笑ましく、充実したものだったことが伺えます。
無限列車編の冒頭では、杏寿郎が牛鍋弁当を十一個平らげる場面が有名ですが、蜜璃も相撲取り三人分のご飯を平らげる食欲の持ち主です。
煉獄家の食費が家計を相当圧迫してそうですね。
【鬼滅】外伝で描かれた蜜璃の修行時代!
やがて蜜璃は最終選別試験を通過します。
そこで杏寿郎は千寿郎にある品物を持って来させます。
杏寿郎とそろいの羽織を見て蜜璃は?
千寿郎が持ってきたもの、それは杏寿郎とそろいの羽織でした。
蜜璃「この羽織………」
杏寿郎「仕立てに時間がかかってしまった。遅くなったが鬼殺隊士になったお祝いだ!改めておめでとう甘露寺!わずか半年で最終選別を突破するとは!凄いことだ!これからは師弟ではなく仲間として共に歩み頑張っていこう!」
蜜璃「師範………ありがとうございます。煉獄さん………」
このように蜜璃はたった半年で最終選別を合格し、そのお祝いに羽織を贈った気遣いは、なかなか素晴らしい気遣いですね。
「仲間として共に歩み頑張っていこう」という台詞も、師匠の権威よりも相手を尊重できる態度と心の広い人間性を感じさせます。
無限列車編では杏寿郎の「強く生まれた者の責務」を全うする生き様を炭治郎達に見せつけ、多くの人の心を掴みました。
そこが杏寿郎の魅力であり、現代にも求められる指導者像ですね。
それゆえに彼の殉職で多くのファンが悲しんだのも納得です。
蜜璃の個性的な隊服を見て杏寿郎は?
晴れて鬼殺隊士となった蜜璃ですが、杏寿郎や千寿郎の前で、隊服と羽織を試着して見せます。
すると例の胸元が開いた隊服のお披露目にもなりました。
蜜璃「えへへ………ピッタリです煉獄さん!」
しかし、胸の谷間を強調した衣装に驚いた杏寿郎。
師匠の威厳をぎりぎり保ちながら突っ込みます。
杏寿郎「なんだその恰好は!」
蜜璃「ええっ!?」
その場にいた千寿郎も戸惑いを隠せません。
千寿郎「え………鬼殺隊の隊服ってこれが普通なんじゃ………?」
杏寿郎「あられもないな!」
「うむ!」や「よもや、よもやだ」「穴があったら入りたい」などなど、杏寿郎の台詞は時折少し時代がかってて面白いですよね。
師匠からのツッコミに対し少し戸惑いを見せる様子から、蜜璃本人は特に衣装デザインには頓着していなかった様子が伺えます。
蜜璃「そ………そんな!だって隠(かくし)の人がこれが公式だって………」
杏寿郎「なんと!公式なら仕方ないな!何か事情があるのだろう」
蜜璃「でっ、ですよね!」
意外とあっさり自らの主張を引っ込めた杏寿郎の態度にその場の雰囲気は悪くなることはありませんでした。
竹を割ったような杏寿郎の性格がよく出ているシーンですよね。
自分の価値判断に固執(こしつ)せず、バランスよく物事を見れる杏寿郎が慕われる理由が垣間見られた一コマでした。
【鬼滅】外伝で判明した蜜璃の真実まとめ
柱の中でもとりわけキャラが立っているキャラクターの甘露寺蜜璃が煉獄杏寿郎の継子であった事実は、本編ではなぜか語られません。
しかし、遊郭編では、炭治郎が音柱・宇髄天元(うずいてんげん)の姿に杏寿郎の姿を重ねるシーンがありましたが、刀鍛冶の里編の中でも恋の呼吸が炎の呼吸の派生であることを知って見ると、甘露寺蜜璃が戦ってる姿に煉獄杏寿郎の姿を重ねて見ると、新たな感動が湧き起こってくるでしょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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