鬼滅の刃の世界には、一般的な名前とは一線を画す、本当に実在するのかわからないような独特で魅力的な名前がたくさんありますね。
一方で脇役として炭治郎の尊敬する先輩剣士の村田さんや、神秘的な隠(かくし)の後藤さんなど、私たちの日常生活にも見かける名字のキャラクターもいます。
しかし、その他にも煉獄、宇髄、産屋敷、鬼舞辻、甘露寺など、印象的な名字もたくさん。
そして最近テレビ放送が終了した刀鍛冶の里編では、鉄地河原(てっちかわら)さんといった、珍しい名前の登場人物たちが新たに登場しました。
これらの名前は、日本の歴史や文化の深い部分に根ざしており、名前ひとつでそのキャラクターの背景や個性が感じられるのが、鬼滅の刃の魅力ですよね。
私自身も鬼滅の刃の大ファンとして、これらの名前がいかに物語に彩りを加えているのか、いつも感動しています。
この独特の名前選びには、作者の深い洞察と独創性が感じられ、さらにこの作品に没頭させてくれます。
【鬼滅】名前は実在する?刀鍛冶の里編の登場人物の名前は?
人名由来netで由来を検索してみますと、残念ながら鋼鐡塚さんは実在しなかったのですが、
■鉄地河原(てっちがわら)さん【全国順位】 31,738位 【全国人数】 およそ100人。
■継国(つぎくに)さん【全国順位】 48,363位 【全国人数】 およそ40人。
■甘露寺(かんろじ)【全国順位】 46,327位【全国人数】 およそ50人 。
■不死川(しなずがわ)【全国順位】 76,478位【全国人数】 およそ10人。
霞柱の時透無一郎(ときとうむいちろう)の「時透」は検索してもヒットしませんでしたが、
■時任(ときとう)【 全国順位 】4,199位で【全国人数】およそ2,700人 。
皆さんが気になる名字はどの人物の名字でしょうか?
【鬼滅】名前は実在しない?鬼舞辻さんはいらっしゃる?
鬼殺隊の宿敵の鬼舞辻無惨(きぶつじむざん)の鬼舞辻で検索しても残念ながらヒットしませんでした。
しかし、漢字違いで木佛寺なら名古屋市西区のあたりに実在するそうです。
■木佛寺(きぶつじ、きぶでら)【全国順位】 88,439位 【全国人数】 およそ10人。
実際に中村区にある円福寺という浄土真宗大谷派のお寺のご住職のお名前は木佛寺さんで、初代から数えて第20代目になるとか。
今から五百年くらい前に蓮如上人に帰依されたことで天台宗から浄土真宗に宗派が変わったそうです。
【鬼滅】名前は実在する?産屋敷のルーツは紀伊の国?
■産屋敷(うぶやしき、うむやしき)【全国順位】 22,181位 【全国人数】 およそ190人。
産屋敷家は和歌山県と三重県南部である紀伊国の牟婁郡がルーツとされております。
出産のための産屋がその起源ではないかと言われています。
【鬼滅】名前は実在?物語の中の産屋敷家の因縁は想像以上!?
鬼滅の刃の中で特に私が興味深く見ているのが、産屋敷家とその当主である耀哉(かがや)の存在です。
産屋敷耀哉は、鬼殺隊の組織者であり、鬼との戦いの先駆者として知られています。
しかし、物語が進むにつれて、その背後にはもっと深いドラマが隠されていることが明らかになります。
なんと、恐るべき鬼・鬼舞辻は、平安時代に産屋敷家の一族から輩出していたのです。
彼らはいわば同族であり、この事実が露わになったときの衝撃は筆舌(ひつぜつ)に尽くし難いものがありました。
産屋敷家が最強の鬼を一族から出したことから、打倒鬼、そして打倒鬼舞辻という目標は、産屋敷家の宿願、そして重い使命となっています。
この家族の悲劇と英雄的な戦いの背景は、作品全体のテーマ性をより深く、より壮大にしており、私たち視聴者にとっても感慨深いものとなっています。
私自身も、この産屋敷家の歴史と彼らの戦いに心を打たれており、これからの物語の展開にどう結びついていくのか、毎回のエピソードを待ち遠しく感じています。
鬼滅の刃は単なるアクション作品ではなく、人間ドラマ、家族の絆、使命感など、深いテーマ性が交錯する素晴らしい作品だと改めて感じさせられる瞬間でした。
鬼舞辻が鬼になったのはなぜ?
元々体が弱かった鬼舞辻。
彼の病を治すべく、一生懸命に研究を重ねていた心優しい医師が、試作段階の秘薬を開発しました。この秘薬を鬼舞辻に与えることで、彼の体を救おうと試みるのですが、ここには重大な過ちが潜んでいたのです。
秘薬の効果が出ず、症状が改善されなかったため、無惨は怒りに燃えることとなり、医師の命を冷酷に奪ってしまいました。
この事件は、ただの悲劇に終わりませんでした。
その後、鬼舞辻の体には劇的な変化が起こり、試作の薬によって彼は強靭な肉体と永遠の生命を持つ最強の鬼へと変貌してしまうのでした。
試作の薬には、美しい青い彼岸花が用いられていました。
この青い彼岸花が鬼舞辻を鬼へと変えたのですが、それと同時に彼には太陽に当たることができないという弱点をもたらしました。
この弱点を克服するため、鬼舞辻は青い彼岸花を求め、その存在が彼にとってどれほど重要かが描かれています。
物語の中で、彼の苦悩や闘志が細かく描写されており、彼の人間としての部分が垣間見える瞬間もあります。
鬼舞辻の背後にある深い物語、彼の心の葛藤、そして彼が追い求めるもの。
それらが鬼滅の刃の世界を豊かにしており、私にとっても忘れられないエピソードとなっています。この部分を読んだり視聴したりするたびに、新たな発見があるように感じ、鬼滅の刃の奥深い魅力を再確認する瞬間でもあります。
産屋敷家の呪いの理由は?
鬼滅の刃の魅力の一つに、産屋敷家のドラマがあります。
産屋敷家は、裕福な家系として知られるものの、平安時代に鬼を出したことから「子供は長生きできない」という呪いを背負ってきました。
この呪いは、一族の歴史を通じて悲しい物語として語り継がれています。
そして、その中心にいるのが耀哉。
彼はこの呪いのせいで病を患っており、物語が進むにつれてその症状はますます悪化していきます。しかし、彼の中には「鬼を倒すために心血を注ぎなさい」という家族の教えが根付いており、この教えを胸に秘めた耀哉は、病身の身体を押して一族をまとめ上げ、鬼殺隊を組織することとなります。その最大の目標は、打倒鬼舞辻無惨という明確なもので、この一家の決意と執念は鬼滅の刃のストーリーをより深みのあるものとしています。
この明確な目標設定は物語のヒットの要因となっていると思われます。
産屋敷家に嫁いだ耀哉の妻は神職の家系?
私が愛してやまない鬼滅の刃の中には、数多くの魅力的なキャラクターやその背後に隠された物語があります。
まず、耀哉の妻として産屋敷家に迎えられた神籬あまね。
彼女は実は神職の家系出身。
“神籬(ひもろぎ)”という名前自体が示す意味を知るとさらに納得がいきます。
神籬というのは、神社や祠、神棚など、すでに神様がいらっしゃるところ以外で神事を行うときに、神様をお迎えするために清浄な場所に 榊(さかき)などの常緑樹(じょうりょくじゅ)を立て、仮の祭壇として設ける依代を指します。
そんな神道家系に生まれたあまねは献身的に病身の耀哉を支えます。
産屋敷家の政治力とその後
さらに、産屋敷家が持っている政治的な影響力についても触れておきましょう。
なんと、彼らは悲鳴嶼行冥(ひめじまぎょうめい)の罪を裏から手を回して減じさせ、彼を釈放させるほどの力を持っていました。
このことから時の政府にも強力なネットワークがあることが伺えますが、具体的にどのような権力を持っているのかは明らかになっていません。
鬼を倒してからの産屋敷家は?
鬼舞辻無惨との壮絶な戦いの終焉を迎えた時の当主は、なんと若干八歳の輝利哉(きりや)でした。
彼と彼の妹だけが生き残った産屋敷家ですが、その後の産屋敷家がどうなったかははっきり描かれてませんが、最終話で産屋敷家にかけられた呪いが解けたことを証明するエピソードが伝えられました。
輝利哉が驚異的な長寿を持ち、百十七歳まで生き抜いたことが語られました。
鬼殺隊と共に鬼の撲滅に貢献し、修羅場をくぐり抜けたことをあえて語らず、ただ平和に長寿を全うしている輝利哉の姿は、産屋敷家にかけられた「子供は長生きをしない」という呪いが解けたことも伝わり、この物語のラストにとても効果的に描き出されているのです。
鬼滅の刃には、平安時代の物語や伝説が数多く盛り込まれています。
その中でも、酒呑童子の物語や藤原家の歴史には深い関連性が感じられます。
それ以来産屋敷家は神職の家系から嫁をもらうのを慣例としています。
【鬼滅】名前は実在?まとめ
今回は平安時代から続く産屋敷家と鬼舞辻無惨との戦いについて考察して見ました。
平安時代には鬼滅の刃の原型ともいうべき『酒呑童子(しゅてんどうじ)』の物語が残されており、そちらも興味深いですね。
ちなみにこの時清和源氏の流れの頼光と一緒に鬼を退治した藤原保昌は貴族の名門藤原一族で、藤原家の家紋は藤紋であることで有名ですね。
鬼が藤の花を嫌うという習性も、もしかしたら平安時代の貴族である藤原家の功績によるところが大きいのかもしれませんね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
コメント